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パラジウムは、水素ガスを吸着・吸収しやすい物質で、水素ガスセンサの検出部にしばしば使われます。このパラジウムでできたナノギャップナノ粒子の表面に、水素ガスを吸着・吸着しにくい金をわずかにコーティングすることで、水素ガスセンサとしての応答性が向上することを実験によって示しました。水素ガスとの相性が良くない金を加えることで、ガスセンサとしての応答性が向上するという、一見すると矛盾する結果におもしろさがあります。吉川君(博士前期課程学生)の研究成果をまとめたもので、石井先生(阪大基礎工)との共同研究です。

N. Nakamura, K. Yoshikawa, and A. Ishii,
Enhancement of hydrogen response by forming an Au submonolayer on nanogap Pd nanoparticles,
Applied Physics Letters 125, 021902 (2024).