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論文が採択されました!

ギャップサイズを精密に調整したナノギャップ金ナノ粒子を作製することで、ナノギャップへの分子の侵入・吸着をコントロールすることを可能にし、表面増強ラマン散乱による分子の大きさ測定の実現可能性を示す成果を発表しました。

表面増強ラマン散乱を用いた分子検出では、ラマン散乱光を増強することが重要な課題であり、それを実現するためのナノ構造物が開発されてきました。しかしながら、我々の研究グループでは、あえてラマン散乱が抑制されるナノ構造物を創り出し、これを分子大きさ測定に応用する手法を発案しました。

この論文では抵抗スペクトロスコピーを用いて作製したナノギャップ金ナノ粒子を用いて、4メルカプト安息香酸の検出実験を行い、分子大きさ測定の実現可能性を示しました。ナノギャップ材料の応用の広がりを示す、重要な研究成果であり、私たちの研究室で取り組んでいるナノギャップエンジニアリングの基盤となる成果です。

本研究は、大阪大学基礎工学研究科の渡邉先生、東北大学の菅先生との共同研究の成果です。

N. Nakamura, N. M. Watanabe, K. Hattori, K. Yatsugi, and K. Suga,
“Surface-enhanced Raman scattering in Au nanostructures with wubmolecular gaps for molecular size detection”
ACS Omega 10 (2025) 62078-62082.

本研究で作製したナノギャップAuナノ粒子
(左から順にナノギャップが狭くなり、最終的にはAu薄膜になる)